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【第1回|管理職層編】

  • watanabe nobuyuki
  • 5 時間前
  • 読了時間: 4分

目標は達成している。でも、何かが違う──

管理職のキャリアに起きていること


管理職という立場になると、「やるべきこと」は一気に増えます。

数字の責任、メンバーの育成、上からの期待、横との調整。

毎日は判断の連続で、気づけば時間だけが過ぎていく。

それでも多くの管理職の方は、

ちゃんとやっています。

目標も達成しているし、致命的な問題も起きていない。

それなのに、ふとした瞬間に

こんな感覚がよぎることはないでしょうか。

  • 何かが噛み合っていない

  • 手応えが薄い

  • このままでいいのだろうか


「できているのに、満たされない」感覚の正体


この違和感は、能力不足から生まれるものではありません。

むしろ、優秀で、責任感が強い人ほど感じやすいものです。

管理職になるまで、

多くの人は「技術的キャリア」を積み上げてきました。

  • 専門性を磨く

  • 経験を重ねる

  • 成果を出す

それらが評価され、今の立場にいる。

ここまでは、ある意味とても健全なキャリアです。

ただ、管理職になると

その延長線だけではうまくいかなくなる瞬間が訪れます。


目標と目的が、少しずつズレていく


管理職になると、

目標設定や進捗管理が仕事の中心になります。

数字、KPI、スケジュール。

それらを扱う時間は確実に増えていきます。

その中で、いつの間にか起きやすいのが

目標と目的の混同です。

  • 目標:今年達成すべき数字

  • 目的:なぜそれを目指すのか

忙しさの中で、

「なぜ」の部分を考える余白は削られていきます。

目標は回っている。

でも、目的は語られていない。

すると、管理職自身が

「何のためにこの仕事をしているのか」を

見失いやすくなります。


管理職のキャリアは、個人戦ではなくなる


もう一つ、管理職のキャリアを難しくしているのは、

キャリアが自分だけのものではなくなることです。

自分の判断が、メンバーの働き方や成長に影響する。

自分のスタンスが、チームの空気をつくる。

にもかかわらず、管理職になると「自分のキャリア」について

語る場はほとんどなくなります。

評価面談では部下の話をし、会議では組織の話をする。

自分自身の「どうありたいか」は後回しになる。

その積み重ねが、あの違和感につながっていきます。


管理職に求められている役割は変わっている


管理職に求められる役割は、

以前よりも確実に変わっています。

  • 正解を出し続ける人

  • すべてをコントロールする人

から、

  • 意味を整理する人

  • 問いを置く人

へ。

部下が答えを待つのではなく、考え始めるためには、「問い」が必要です。

その問いを置けるかどうかは、管理職自身が自分の仕事の目的をどう捉えているか

に強く影響されます。


1on1や対話が、形骸化してしまう理由


1on1や面談を実施している管理職は多いと思います。

それでも、

  • 進捗確認で終わる

  • 評価の話が中心になる

  • 本音が出てこない

そんな悩みもよく聞きます。


それは、やり方の問題というより、扱っているテーマの問題かもしれません。

「何を達成するか」だけでなく、

「どう働きたいのか」

「どんな大人でありたいのか」

そうした問いを扱えるかどうか。


その前提として、

管理職自身がその問いを持っているかが問われます。


管理職のキャリアは、「生き方」に近づいていく


管理職のキャリアは、

スキルや役職の話だけでは語れなくなります。

  • どんな判断をするのか

  • どんな言葉を選ぶのか

  • どんな姿勢で人と向き合うのか

それらすべてに、

その人の「生き方」がにじみ出ます。

だからこそ、

管理職になってからのキャリアは難しく、

同時に、とても面白いものでもあります。


新しい年に、問いを一つ持ってみる


新年は、目標を立て直すタイミングです。

同時に、問いを置くのにも向いています。

もしよければ、

今年はこんな問いを持ってみてください。

  • 自分は、管理職として

  • どんな大人でありたいのか。

すぐに答えが出なくても構いません。

その問いを持ち続けること自体が、

次のキャリアにつながっていきます。

次回は、

リーダー層という立場から、

「問いを置くこと」「対話すること」を

もう少し現場に近い視点で掘り下げていきます。

 
 
 

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