【第1回|管理職層編】
- watanabe nobuyuki
- 5 時間前
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目標は達成している。でも、何かが違う──
管理職のキャリアに起きていること
管理職という立場になると、「やるべきこと」は一気に増えます。
数字の責任、メンバーの育成、上からの期待、横との調整。
毎日は判断の連続で、気づけば時間だけが過ぎていく。
それでも多くの管理職の方は、
ちゃんとやっています。
目標も達成しているし、致命的な問題も起きていない。
それなのに、ふとした瞬間に
こんな感覚がよぎることはないでしょうか。
何かが噛み合っていない
手応えが薄い
このままでいいのだろうか
「できているのに、満たされない」感覚の正体
この違和感は、能力不足から生まれるものではありません。
むしろ、優秀で、責任感が強い人ほど感じやすいものです。
管理職になるまで、
多くの人は「技術的キャリア」を積み上げてきました。
専門性を磨く
経験を重ねる
成果を出す
それらが評価され、今の立場にいる。
ここまでは、ある意味とても健全なキャリアです。
ただ、管理職になると
その延長線だけではうまくいかなくなる瞬間が訪れます。
目標と目的が、少しずつズレていく
管理職になると、
目標設定や進捗管理が仕事の中心になります。
数字、KPI、スケジュール。
それらを扱う時間は確実に増えていきます。
その中で、いつの間にか起きやすいのが
目標と目的の混同です。
目標:今年達成すべき数字
目的:なぜそれを目指すのか
忙しさの中で、
「なぜ」の部分を考える余白は削られていきます。
目標は回っている。
でも、目的は語られていない。
すると、管理職自身が
「何のためにこの仕事をしているのか」を
見失いやすくなります。
管理職のキャリアは、個人戦ではなくなる
もう一つ、管理職のキャリアを難しくしているのは、
キャリアが自分だけのものではなくなることです。
自分の判断が、メンバーの働き方や成長に影響する。
自分のスタンスが、チームの空気をつくる。
にもかかわらず、管理職になると「自分のキャリア」について
語る場はほとんどなくなります。
評価面談では部下の話をし、会議では組織の話をする。
自分自身の「どうありたいか」は後回しになる。
その積み重ねが、あの違和感につながっていきます。
管理職に求められている役割は変わっている
管理職に求められる役割は、
以前よりも確実に変わっています。
正解を出し続ける人
すべてをコントロールする人
から、
意味を整理する人
問いを置く人
へ。
部下が答えを待つのではなく、考え始めるためには、「問い」が必要です。
その問いを置けるかどうかは、管理職自身が自分の仕事の目的をどう捉えているか
に強く影響されます。
1on1や対話が、形骸化してしまう理由
1on1や面談を実施している管理職は多いと思います。
それでも、
進捗確認で終わる
評価の話が中心になる
本音が出てこない
そんな悩みもよく聞きます。
それは、やり方の問題というより、扱っているテーマの問題かもしれません。
「何を達成するか」だけでなく、
「どう働きたいのか」
「どんな大人でありたいのか」
そうした問いを扱えるかどうか。
その前提として、
管理職自身がその問いを持っているかが問われます。
管理職のキャリアは、「生き方」に近づいていく
管理職のキャリアは、
スキルや役職の話だけでは語れなくなります。
どんな判断をするのか
どんな言葉を選ぶのか
どんな姿勢で人と向き合うのか
それらすべてに、
その人の「生き方」がにじみ出ます。
だからこそ、
管理職になってからのキャリアは難しく、
同時に、とても面白いものでもあります。
新しい年に、問いを一つ持ってみる
新年は、目標を立て直すタイミングです。
同時に、問いを置くのにも向いています。
もしよければ、
今年はこんな問いを持ってみてください。
自分は、管理職として
どんな大人でありたいのか。
すぐに答えが出なくても構いません。
その問いを持ち続けること自体が、
次のキャリアにつながっていきます。
次回は、
リーダー層という立場から、
「問いを置くこと」「対話すること」を
もう少し現場に近い視点で掘り下げていきます。


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