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【第6回】経験学習を文化として根付かせる——長期的成果と組織定着のポイント

  • watanabe nobuyuki
  • 9月24日
  • 読了時間: 2分

こんにちは。

第5回では、現場で起きた行動変化や成果ストーリーをご紹介しました。

今回は、その成果を単発で終わらせず、組織の文化として定着させるためのポイントをお話しします。

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◆ 成果を次の世代へつなぐ「OBフォロー」

私が長期的成果を出す上で重視しているのが、翌年以降の研修にOBを関わらせることです。

  • OBは“続ける大変さ”を知っている→ 現役受講者への共感度が高い

  • リアルなアドバイスができる→ 講師や事務局では届かない細やかなサポートが可能

  • OB自身の再学習になる→ 過去の経験を振り返り、さらに深い理解へ

このOBフォローの仕組みがあると、「やらされ感」ではなく“仲間と一緒に続けている感覚”が強くなり、離脱も減ります。


◆ “続ける仕組み”を残す

研修期間が終わると、多くの会社では振り返りの習慣が途絶えてしまいます。

そこで私は、研修後も続けられる簡易な仕組みを提案しています。

例)

  • 月1回の簡単なチェックイン(3分で書けるフォームなど)

  • 年に数回、OB・現役合同のオンライン共有会

  • 成果エピソードを社内ニュースや掲示板で共有

こうした軽く・続けやすい仕掛けを残しておくことで、せっかくの習慣が消えにくくなります。


◆ “文化”として根付かせるには、経営・管理職の巻き込みが必須

経験学習を組織文化にするには、現場任せでは限界があります

経営層や管理職が「振り返りや行動改善は重要だ」と認識し、日常のマネジメントに組み込む必要があります。

例えば、

  • 上司が1on1で「最近の振り返りポイントは?」と聞く

  • 定例会でメンバーの行動改善事例を共有する

  • 評価や表彰に“行動の変化”を含める

こうしたトップダウンとボトムアップの両輪が回ると、経験学習は一過性ではなく、文化として残ります。


◆ 長期的成果の正体は「習慣の継続」

結局、長期的な成果とは何か——それは、個人の成長習慣が組織全体に広がった状態です。

  • 一人ひとりが自分の行動を意識して選べるようになる

  • チームでフィードバックや励まし合いが自然に行われる

  • 改善や挑戦が「当たり前」になっている

この状態が定着すれば、研修はもう“イベント”ではなく、日常の延長線上になります。


◆ 次回予告:10/1(水)

第7回では、これまでの連載を通して見えてきた「経験学習を成功させる5つの原則」を総まとめします。

導入から運用、成果、定着まで、一連の流れを俯瞰してお伝えします。

 
 
 

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