【第10回:補足編】経験学習と他の研修手法との掛け合わせ——相乗効果で成果を倍増させる
- watanabe nobuyuki
- 10月22日
- 読了時間: 2分
こんにちは。
第9回では、業種別の経験学習設計ポイントをご紹介しました。
今回はさらに一歩進めて、他の研修手法と経験学習を組み合わせることで生まれる相乗効果についてお話しします。
◆ アクションラーニングとの組み合わせ
特徴
実際の課題を持ち寄り、チームで解決策を探る
「質問」を通じて気づきを引き出すプロセスが中心
経験学習との相乗効果
アクションラーニングで得た気づきを、経験学習の枠組みで整理・記録
チームでの議論内容を日報・週報に残すことで、後から振り返りやすい
課題解決のプロセスが可視化され、再現性が高まる
◆ メンタリングとの組み合わせ
特徴
先輩や経験者がメンターとなり、1on1で支援
個人の成長課題に合わせた助言・伴走
経験学習との相乗効果
振り返り内容をメンターと共有し、的確なフィードバックをもらえる
メンターが行動変化を継続的に確認できる
メンタリングの中で「次の行動目標」を一緒に設定できる
◆ OJT(On-the-Job Training)との組み合わせ
特徴
実務を通じた育成
日常業務の中で指導・フィードバックが行われる
経験学習との相乗効果
OJTでの行動や結果を日報・週報に落とし込み、学びを形式知化
「何となくやっている」を「意識してやっている」に変える
OJT担当者も進捗や課題を把握しやすくなる
◆ 組み合わせの効果を最大化するポイント
振り返りを“接着剤”にする→ どの手法もやりっぱなしになりやすい。経験学習の振り返りで学びをつなぎ止める。
複数手法の“役割”を明確にする→ アクションラーニング=課題解決メンタリング=個別成長支援OJT=実務習得経験学習=学びの定着と再現性確保
全体設計に“時間軸”を組み込む→ 短期(週単位の振り返り)と長期(月・四半期の振り返り)を組み合わせる
◆ まとめ
経験学習は、単独でも効果を発揮しますが、他の研修手法と組み合わせることで学びの深さと広がりが倍増します。
大事なのは、研修後の振り返りを必ず組み込み、学びを行動に落とし込むこと。
この“接着剤”としての役割こそ、経験学習の最大の強みです。
【連載を終えて】
10回にわたり「経験学習と研修後の行動定着」についてお届けしました。
研修の価値は、その場だけでなく日々の振り返りと行動の習慣化にあります。
小さな気づきや行動の積み重ねが、やがて組織全体の変化につながります。
もしこの連載が、皆さんの現場での研修運営や成長のヒントになれば嬉しく思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
